酔いて雑記

ふと想い

ヒト

’98年9/18とある

飲んでなんか書いたんだろうな。

すべての類いはなるべくそのまま記述

お題は勝手につけたけどどうだか・・・

 

  ヒト

わかってもらおうとする心と

わかろうとする心と

両極は接近の一途をもって

人の心は

はち切れんばかりに膨張して

時にちょうどいい弾力を持って弾み

時に小さくなったり破裂したり

そんな体液という体液を通して

肉体は単なる魂の塊でしかなくなって

言い表せぬ体の緊張とともに

どこへともなく消えていく

 

   学生の頃

・・・・・・・・・・!

・・・・・・・・・・?

・・・・・・・・・・。

どんな大きな白い紙と

インクのたっぷり詰まったペン

4年間の想い出のつまった6畳の部屋

幾人もの人生の裏を

いつも吸収してきた

102号に別れを告げた

何度もなくした部屋の鍵

4年間俺たちの人生の

葛藤の重きに耐えたじゅうたん

時に掃除機をはわせてやると青く笑った

2.5×1.8の窓はわずかな光りを差し込んでくれた

2センチほどに薄くなった掛け布団と

20㎏にふとった敷き布団

ラーメンのためのコンロと

コーヒーのための蛇口

高1の時買ってもらった1万7千円のラジカセと

自作のダンボールスピーカー

酒とグラスと今日の心にエッセンスを。

102号は今日で一人の人間とともに

一つの幕を下ろした

星の降る3月28日午後9時

たった今

大家さんと何も言わない102号に

見送られて・・・